一人旅

道中の記憶

32 旅 · 1607 枚

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砂と神々、ナイルの呼吸

エジプト

22 章 156 枚

年末年始の十日、カイロからルクソール、紅海まで、ナイルを軸に縦に歩きました。ピラミッドの三角形、ハーン・ハリーリの香辛料、列柱の影、夕日のクルーズ、白いモスクの…

霧の湾と、夜の灯

ベトナム

16 章 69 枚

ベトナムには二度訪れました。一度目は年末年始の北部、霧のハロン湾と冷たい食卓。二度目は別の季節、夜の交差点と雨上がりの庭園を歩きました。同じ国でも、季節と気分が…

海と、退役した艦と、昼の皿

サンディエゴ

3 章 15 枚

サンディエゴは、海と空が広い街でした。港にはヨットが並び、その奥に、退役した空母USSミッドウェイが博物館として静かに浮かんでいます。短い滞在でも、別行程の合間…

島々を渡る祈りの記憶

インドネシア

18 章 94 枚

年末年始を、赤道直下の群島で過ごしてみたいと思いました。大都市の熱気と、千年前の石の記憶と、祈りに満ちた棚田。三つの異なる時間が同じ国の中に重なっているという話…

湿気と金箔のあいだで

タイ

14 章 73 枚

雨季のタイへ、ひとりで降り立ちました。バンコクの熱気、アユタヤの遺構、チェンマイの古都。三つの街は同じ国にありながら、流れる時間の速度がまるで違いました。私はた…

石畳をたどる十日間

イタリア・ベルギー・オランダ

18 章 144 枚

ローマの遺跡から始まり、フィレンツェの天蓋、ベネチアの運河を経て、ブルージュの鐘楼、アムステルダムの水路へ。古代の柱と中世の煉瓦と近代の橋が、ひとつの旅の中で静…

熱帯雨林とサンゴ礁の島

オーストラリア

13 章 78 枚

ケアンズを起点にした北東オーストラリアの旅。芝生の広い公園でペリカンに出迎えられ、世界最古とも言われる熱帯雨林を分け入り、最後はグレートバリアリーフの透き通った…

ロッキーと氷河と湖

カナダ

16 章 92 枚

バンフを起点に、カナディアン・ロッキーをひたすら北上した旅。紅葉の高原、氷河の溶け水、ターコイズ色の湖、そしてシンプルな山小屋とモーテル。雄大さに圧倒されながら…

石に刻まれた祈りの森

カンボジア

9 章 56 枚

カンボジアの遺跡群を巡る旅でした。アンコールワットだけではなく、ジャングルに沈みかけた寺院や、繊細なレリーフが残る小さな聖域まで、私はゆっくりと歩きました。石は…

アドリア海の城壁を歩く

クロアチア

15 章 65 枚

ザグレブの落ち着いた旧市街から始まり、プリトヴィツェの滝、ザダルの海、スプリットのディオクレティアヌス宮殿、そしてドゥブロヴニクの城壁まで。海と石灰岩と赤い屋根…

石とアーチの巡礼

スペイン

18 章 129 枚

セゴビアの水道橋に始まり、トレドの城壁、コルドバの赤白アーチ、グラナダのアルハンブラ、セビリアの巨大な大聖堂、そしてバルセロナのガウディへ。ローマ・イスラム・キ…

鍾乳洞と三本橋の街

スロヴェニア

3 章 18 枚

国境を越える列車に乗り、霧の駅で降りるところから旅は始まりました。ポストイナの地下世界、リュブリャナ川の三本橋、夕暮れの旧市街。小さな国だからこそ、ひとつひとつ…

二つの大陸を、一日で渡る

トルコ

5 章 31 枚

イスタンブールという街は、地図の上では一点ですが、立ってみると二つの大陸にまたがっています。アジアとヨーロッパ、東と西、キリスト教とイスラム教。境目に立つ街は、…

南島の風と街と森

ニュージーランド

14 章 76 枚

成田を発って降り立ったのは、空気が冷たく澄んだ南島の街。湖と山に挟まれた小さな町の坂を歩き、シダの森を抜け、羊の群れに見つめられながら、私は「広いのに静かな国」…

ルーヴルから雪の峰へ

フランス・スイス

18 章 128 枚

パリの石造りの大通りから始まり、ヴェルサイユの庭園、モンマルトルの坂、そして列車に乗ってアルプスの麓へ。ルツェルンの湖、ピラトゥスの岩肌、ユングフラウの白い斜面…

屋台の湯気と山の駅

マレーシア・台湾

15 章 93 枚

南国の港町から、湿った山の鉄道へ。マレーシアと台湾を続けて歩いた旅でした。屋台に並ぶ湯気、寺院の朱、線路を抜ける風、霧のかかった峠の駅。食べることと祈ること、移…

石の祈り、砂漠の沈黙

ヨルダン・イスラエル

9 章 56 枚

ヨルダンとイスラエルは、地図の上ではすぐ隣同士の国です。けれど、その境界線の手前と向こうでは、空気の重さが違いました。ローマの劇場跡、薔薇色の岩窟都市、預言者た…

砂漠の街と巨大ダム

ラスベガス

6 章 24 枚

ネオンとスロットの街、ラスベガス。けれど私を一番惹きつけたのは、ストリップから一時間ほど離れた砂漠の只中にあるフーバーダムの白い巨壁でした。昼は人工と自然のスケ…

外灘の対岸、庭のしずく

上海

7 章 33 枚

古い欧州風の建物と、対岸にそびえる近未来の塔。同じ川を挟んで二つの時代が向かい合う街、上海を歩きました。歴史と速度、伝統と資本。どちらが本物ということもなく、両…

東京近郊、海辺と夜景の散歩

東京近郊

4 章 16 枚

東京とその縁を歩いた断片の旅です。冬の三浦の岩礁、湘南の海岸線、夜のみなとみらいの観覧車、新宿のビル群、国立競技場の前。一人で歩いていると、日常と非日常の境目が…

湯けむりと阿蘇、湯布院の朝

別府

8 章 31 枚

三月下旬、九州を一人で歩きました。別府の地獄、阿蘇の大観峰と草千里、湯布院の金鱗湖と街並み。湯気と硫黄、古い和室、苔の池。誰かと話さなくても、湯気と風と鳥の声が…

秋晴れ、檻のないまなざし

動物園

1 章 4 枚

十一月のよく晴れた午後、ふと思い立って動物園へ行きました。子どもの頃ぶりかもしれません。一人で動物園というのは少し気恥ずかしいけれど、大人になってから訪れる動物…

渦と藍、四国の余白

四国

8 章 27 枚

ゴールデンウィーク、私はひとり徳島へ向かいました。鳴門の渦潮、藍染の青、瀬戸内に沈む夕日、夜の露天風呂、そして連休最後の無人駅。観光地の華やかさよりも、土地の余…

祈りと庭、年の瀬の山陽

広島・倉敷・岡山

8 章 32 枚

年の瀬の数日間、私は山陽路を歩きました。広島で原爆ドームと向き合い、宮島の朱い鳥居をくぐり、岡山後楽園で冬枯れの庭を眺め、瀬戸内のアートに触れる。倉敷で年越しの…

松島、半日の海

松島

1 章 4 枚

秋分のころ、私は仙台から松島へ日帰りで足を延ばしました。湾に浮かぶ無数の小島を眺め、潮風の通る庭を歩き、夜は地のものを器に並べてもらう。それだけで、一日の輪郭が…

雨の北東北、緑の余韻

東北

6 章 20 枚

夏の盆休み、私は東北新幹線に乗り込みました。仙台、三陸の海、八甲田、十和田、ねぶたの夜。天気はずっと曇りや雨で、強い日差しはほとんどありませんでした。けれど、雨…

二月、いちばん早い春へ

伊豆・河津桜

1 章 4 枚

まだ冬のコートが手放せない二月、ひと足早く春に会いに伊豆へ向かいました。河津桜は本州の中で最も早く咲く桜のひとつです。賑わう川沿いから少しだけ外れて、誰もいない…

水音を聴きに、ひとり山へ

渓流

2 章 5 枚

八月の初め、暑さから逃れるように、私は渓流のある山あいの町へ出かけました。長い旅程ではなく、半日だけの小さな遠出。けれど水の音と山の影だけで、心の温度がはっきり…

湯畑の音、夜と朝のあいだ

草津

4 章 13 枚

七月の終わり、私は草津へ一人で向かいました。湯畑を中心に円を描くように広がる町は、昼と夜でまったく違う表情を見せます。硫黄の匂いに包まれながら、夜の青い灯りと、…

冬の海、光のさざなみ

鎌倉・湘南

2 章 6 枚

クリスマスイブの鎌倉・湘南へ、海を見るためだけに出かけました。誰かと過ごす日に、あえて一人で海に向かうのが私の小さな儀式のようなものです。冬の相模湾は澄んでいて…

年末の三崎、海をひとつ

三浦半島

2 章 5 枚

ベトナムへ発つ前日、私は神奈川県三浦半島の南端、三崎に立ち寄りました。半島の突端の港町は、年の瀬の冷たい風のなかで静かに息をしていました。海光に目を細めながら、…

緑のなかで呼吸を忘れる

屋久島

2 章 10 枚

国内に、こんな場所があったのかと驚きました。ウィルソン株の中から見上げた空、苔むした原生林、千年単位の時間を刻む樹々。屋久島は歩く場所というより、立ち止まらされ…