USSミッドウェイ甲板に立つ
2024-04-16 13:25 – 13:26
退役空母USSミッドウェイ博物館の飛行甲板にまず迎えてくれたのは、赤と白の派手な塗装をまとうT-2バックアイ練習機。1945年就役のミッドウェイは47年間現役を務めた史上最長運用の米空母で、2004年からここノース・エンバーカデロに係留され博物館となりました。カラフルなノーズコーンを正面から見上げると、訓練生たちの記憶までもが乾いた潮風に乗って届くようでした。
サンディエゴの旅、午後はネイビータウンの顔を辿りました。退役空母USSミッドウェイの広大な飛行甲板に並ぶ機体を一機ずつ見て回り、その後は埠頭から艦の全景を仰ぎ、湾内クルーズの船上から軍港の対岸へと視線を移します。太平洋の風と乾いた光、そして海軍都市ならではの記憶が静かに重なっていく午後でした。
2024-04-16 13:25 – 13:26
退役空母USSミッドウェイ博物館の飛行甲板にまず迎えてくれたのは、赤と白の派手な塗装をまとうT-2バックアイ練習機。1945年就役のミッドウェイは47年間現役を務めた史上最長運用の米空母で、2004年からここノース・エンバーカデロに係留され博物館となりました。カラフルなノーズコーンを正面から見上げると、訓練生たちの記憶までもが乾いた潮風に乗って届くようでした。
2024-04-16 13:26
甲板を進むと、機番974を掲げたT-33シューティングスター系の練習機が翼を休めていました。背後に伸びるのはサンディエゴのダウンタウンの摩天楼。海軍機と都市が同じ画角に収まるのは、軍港と街が文字通り隣り合うこの街ならではの眺めです。キャノピーは開かれたまま、いまにもパイロットが乗り込んでいきそうな静かな佇まいでした。
2024-04-16 13:29
白い巨体に Cdr Chuck Sweeney の名を記したSH-3シーキングは、対潜哨戒からSAR、大統領輸送までこなした冷戦期の名ヘリコプター。1961年に初飛行し、ミッドウェイ級空母でも長く運用されました。隣ではEA-6Bプラウラー機番605が翼を畳み、整備中のように脚立を従えています。海軍機の生々しい現場感に、博物館というより「動いていた職場」を歩いている気分になりました。
2024-04-16 14:55
見学を終え、ノース・ハーバー・ドライブの埠頭に降りて振り返ると、ようやくミッドウェイの全長を一望できました。全長298メートル、満載排水量約7万4千トン、艦上の航空機を含めれば見上げる山のような威容です。1942年のミッドウェイ海戦に名を取る本艦は、湾岸戦争でも旗艦として活躍しました。海面に映る艦影を見ながら、午後の光が金属の灰色をやわらかく溶かしていきました。
2024-04-16 15:09 – 15:10
続いて港から出るハーバークルーズに乗り込みました。デッキの手すり越しに対岸を眺めれば、ノースアイランド海軍航空基地の桟橋に並ぶ現役の原子力空母群。ニミッツ級の巨艦が陽炎の彼方に灰色のシルエットを連ねています。サンディエゴ湾はコロナド島によって外洋から守られた天然の良港で、米太平洋艦隊の一大拠点。船が静かに進むあいだ、私はただ碧と銀の光の往復を眺めていました。
甲板に並ぶ機体から湾の対岸に浮かぶ艦影まで、サンディエゴが「合衆国海軍の故郷」と呼ばれる所以をひと続きの午後で実感しました。海風と金属と碧、それだけで充分な旅の章です。