石とアーチの巡礼

海外 スペイン 16 章 / 120 枚

セゴビアの水道橋に始まり、トレドの城壁、コルドバの赤白アーチ、グラナダのアルハンブラ、セビリアの巨大な大聖堂、そしてバルセロナのガウディへ。ローマ・イスラム・キリスト教が幾重にも上書きされた半島を、私は石の層を読むように歩きました。

マドリード、グラン・ビアとマヨール広場

2019-08-31 08:12 – 08:33

朝のマドリード。勝利の女神を頂くメトロポリスのファサードが、いきなり金色に染まって私を迎えました。少し歩けば、マヨール広場のフレスコ壁画が静かに開けています。一人の足音だけが石畳に響く、はじまりの30分でした。

マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真1)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真2)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真3)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真4)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真5)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真6)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真7)
マドリード、グラン・ビアとマヨール広場(写真8)

王宮とアルムデナの白い朝

2019-08-31 10:30 – 11:15

マドリード王宮の天井で、ティエポロの『スペイン王国の栄光』が雲を抜けていきます。広間を抜けて表に出ると、白亜のアルムデナ大聖堂がぽっかりと夏の青に浮かんでいました。観光客の声を吸い込む厚い壁の前で、しばらく動けなくなる時間。

王宮とアルムデナの白い朝(写真1)
王宮とアルムデナの白い朝(写真2)
王宮とアルムデナの白い朝(写真3)
王宮とアルムデナの白い朝(写真4)
王宮とアルムデナの白い朝(写真5)
王宮とアルムデナの白い朝(写真6)
王宮とアルムデナの白い朝(写真7)

ソフィア王妃センターとレティーロ池

2019-08-31 16:04 – 17:29

午後はソフィア王妃芸術センターへ。ガラスのエレベーターで現代美術の階を巡り、汗ばんだ体をレティーロ公園のボート池で冷ましました。漕ぎ手の声が水面を渡り、アルフォンソ12世の柱廊までゆっくり届きます。

ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真1)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真2)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真3)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真4)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真5)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真6)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真7)
ソフィア王妃センターとレティーロ池(写真8)

サン・ミゲル市場の夜

2019-08-31 20:17

マヨール広場脇のサン・ミゲル市場。鉄骨と硝子の屋根の下、生ハムとシェリーと魚介の匂いが混ざりあいます。一人席に肘をついてタパスを並べると、旅の最初の夜が静かに始まりました。

サン・ミゲル市場の夜(写真1)

トレド、タホ川と大聖堂

2019-09-01 08:59 – 11:17

朝一番のバスでトレドへ。展望からはタホ川がゆるく旧市街を抱いていました。坂を下って大聖堂へ回ると、獅子の門の彫像群が頭上から私を見下ろしてきます。三つの宗教が暮らした石畳の街は、どの曲がり角にも歴史の影がありました。

トレド、タホ川と大聖堂(写真1)
トレド、タホ川と大聖堂(写真2)
トレド、タホ川と大聖堂(写真3)
トレド、タホ川と大聖堂(写真4)
トレド、タホ川と大聖堂(写真5)
トレド、タホ川と大聖堂(写真6)
トレド、タホ川と大聖堂(写真7)
トレド、タホ川と大聖堂(写真8)

セゴビア、二千年の水道橋

2019-09-01 13:51 – 14:08

マドリードに戻り、午後はセゴビアへ。アソゲホ広場でいきなり立ちはだかる二段アーチ。モルタルなしで二千年立ち続ける石組みに、思わず手をかざしてしまう。屋根越しに広がる街は、赤茶のモザイクのようでした。

セゴビア、二千年の水道橋(写真1)
セゴビア、二千年の水道橋(写真2)
セゴビア、二千年の水道橋(写真3)
セゴビア、二千年の水道橋(写真4)
セゴビア、二千年の水道橋(写真5)

セゴビア、オルガンと白いアルカサル

2019-09-01 15:19 – 15:55

大聖堂内では、金細工のバロック・オルガンが薄暗がりに浮かんでいます。さらに丘の先端まで歩けば、舳先のように突き出した白いアルカサル。ディズニーが憧れたという伝説が、ここに立つとよく分かりました。

セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真1)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真2)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真3)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真4)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真5)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真6)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真7)
セゴビア、オルガンと白いアルカサル(写真8)

ラス・ベンタス、闘牛場の夕方

2019-09-01 18:52 – 19:28

夕方のマドリードはラス・ベンタス闘牛場へ。空のアレナが満員に染まり、銀刺繍の闘牛士が一人、砂の中央に立ちます。喝采と沈黙の波が交互に押し寄せ、私はただ息を呑んでいました。

ラス・ベンタス、闘牛場の夕方(写真1)
ラス・ベンタス、闘牛場の夕方(写真2)
ラス・ベンタス、闘牛場の夕方(写真3)
ラス・ベンタス、闘牛場の夕方(写真4)
ラス・ベンタス、闘牛場の夕方(写真5)
ラス・ベンタス、闘牛場の夕方(写真6)

コルドバ、メスキータの森

2019-09-02 11:08 – 12:41

夜行バスで南下してコルドバへ。椰子と鳩の公園で時差を整え、メスキータの西壁に回ります。蹄鉄アーチと赤白の楔石、ムデハルの繊細な漆喰彫刻。一人で見上げるには贅沢すぎる午前の光でした。

コルドバ、メスキータの森(写真1)
コルドバ、メスキータの森(写真2)
コルドバ、メスキータの森(写真3)
コルドバ、メスキータの森(写真4)
コルドバ、メスキータの森(写真5)
コルドバ、メスキータの森(写真6)
コルドバ、メスキータの森(写真7)
コルドバ、メスキータの森(写真8)

アルハンブラ、丘上の白い街

2019-09-03 08:47 – 10:47

グラナダではアルハンブラに半日。サン・ニコラス展望から望むアルバイシンの白壁、ヘネラリフェの糸杉庭園、城塞アルカサバの石積み。風はもう少しだけ乾いて、夏の終わりが近いと知らせてきました。

アルハンブラ、丘上の白い街(写真1)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真2)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真3)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真4)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真5)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真6)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真7)
アルハンブラ、丘上の白い街(写真8)

グエル公園、朝のガウディ

2019-09-04 07:56 – 10:12

バルセロナ初日。早朝のグエル公園は柱廊が空いていて、傾いだ列柱の影だけが石畳に長く伸びていました。坂を下りると煉瓦のモデルニスモ住宅街、まだ眠るバルセロナの背中を踏むようでした。

グエル公園、朝のガウディ(写真1)
グエル公園、朝のガウディ(写真2)
グエル公園、朝のガウディ(写真3)
グエル公園、朝のガウディ(写真4)
グエル公園、朝のガウディ(写真5)
グエル公園、朝のガウディ(写真6)
グエル公園、朝のガウディ(写真7)
グエル公園、朝のガウディ(写真8)

モンセラート、奇岩の修道院

2019-09-04 13:32 – 17:19

列車を乗り継ぎモンセラートへ。岩塊の麓で僧院を見上げ、テレフェリックで山頂駅まで一気に上がります。見下ろせば谷を縫うロープウェイのワイヤーと、丸みを帯びた奇岩の連なりだけ。修道院の合唱を聴いて、旅の真ん中に静けさが置かれました。

モンセラート、奇岩の修道院(写真1)
モンセラート、奇岩の修道院(写真2)
モンセラート、奇岩の修道院(写真3)
モンセラート、奇岩の修道院(写真4)
モンセラート、奇岩の修道院(写真5)
モンセラート、奇岩の修道院(写真6)
モンセラート、奇岩の修道院(写真7)
モンセラート、奇岩の修道院(写真8)
モンセラート、奇岩の修道院(写真9)
モンセラート、奇岩の修道院(写真10)
モンセラート、奇岩の修道院(写真11)
モンセラート、奇岩の修道院(写真12)
モンセラート、奇岩の修道院(写真13)

カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜

2019-09-04 20:02 – 20:04

バルセロナの夜はカタルーニャ音楽堂。逆さに咲く太陽のステンドグラス天蓋、ペガサスとミューズの彫刻、玄関ホールの植物文様の硝子。モンタネールの世界に包まれて、足を止める時間が長くなっていきました。

カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真1)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真2)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真3)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真4)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真5)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真6)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真7)
カタルーニャ音楽堂、ステンドの夜(写真8)

サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ

2019-09-05 08:47 – 09:37

クレーンに見守られながら、生誕のファサードの森のような彫刻を眺めました。エレベーターで鐘塔まで上がれば、アシャンプラの碁盤目が地平まで広がっています。建設はまだ続く、私の旅もまだ続く。

サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真1)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真2)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真3)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真4)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真5)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真6)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真7)
サグラダファミリア、塔から見るアシャンプラ(写真8)

カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き

2019-09-05 14:45 – 16:44

午後はグラシア通りへ。カサ・バトリョの屋上で、トレンカディスの破片が陽を弾いて虹を作ります。少し歩けば鋳鉄のバルコニーが咲くカサ・テラデス。歩道そのものが美術館の渡り廊下に変わっていきました。

カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真1)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真2)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真3)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真4)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真5)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真6)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真7)
カサ・バトリョとモデルニスモ街歩き(写真8)

バルセロナ大聖堂、最後の朝

2019-09-06 08:40 – 09:40

旅の最終日。ライエタナ通りの先にゴシックの尖塔がぼんやり浮かびます。サンタ・エウラリア聖堂のクリプトに降りると、赤い絨毯と石棺の静けさだけ。一人で来た旅が、ここで一度静かに区切られました。

バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真1)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真2)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真3)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真4)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真5)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真6)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真7)
バルセロナ大聖堂、最後の朝(写真8)

マドリードからバルセロナへ、私は8日でひとつの国を縦に歩きました。石と光と歴史が同じ空の下で語りかけてくる、密度の濃い旅でした。