実測 · 2026年10月24日 · この1台での結果
RTX 4070(12GB)で動く
日本語ローカルLLM 実測表
2026年10月時点で日本語に強い・人気のあるオープンウェイトモデル 11 個を、同じ PC・同じ llama.cpp・同じプロンプトで実際に動かしました。「日本語が1秒に何文字出るか」と、常識・知識・自由記述の成績を並べています。推測値や他サイトの数字は1つも入れていません。
GeForce RTX 4070 12GBCore i7-14700Fメモリ 32GBWindows 11llama.cpp b11852 (commit 7894e8b92)主に Q4_K_M文脈長 4,096
先に結論
- 日本語の速さは tok/s だけでは決まりません。1文字を何トークンで表すかがモデルで最大2.2倍違いました(llm-jp-4.1 8B は 0.50、Shisa V2.1 14B は 1.11)。Shisa は 48.8 tok/s 出ていても日本語では 44字/秒、llm-jp-4.1 は 73.4 tok/s で 147字/秒です。
- 速さと成績のつり合いが良かったのは 8B 前後の日本語系と Gemma 4 E4B。llm-jp-4.1 8B thinking は 147字/秒・常識 97%・知識 66%、Qwen3-Swallow 8B は 114字/秒・常識 98%・知識 67%(どちらも思考ありで測定)。Gemma 4 E4B は 3.3GB の VRAM で 142字/秒・常識 95% ですが、知識は 53% でした。
- 知識(MMMLU日本語)がいちばん高かったのは、12GB に収まらない MoE の2つ。Qwen3.6 35B-A3B が 73%、gpt-oss-20b が 72%。gpt-oss-20b は一部を CPU に置いても 86字/秒出ましたが、Qwen3.6 35B-A3B は重みの約 11GB が CPU 側になり、24字/秒・最初の1文字まで 3.6秒(長文要約では 25.5秒)でした。
- いちばん速いのは Sarashina2.2 3B(276字/秒、VRAM 2.8GB)。ただし知識 39%・自由記述 2.50/5 と成績は最下位で、速さを最優先する用途向けです。
- 常識(JCommonsenseQA)は 11 モデル中 10 個が 88〜98%に固まり、差がつきませんでした。自由記述(ELYZA-tasks 20問)は Gemma 4 12B の 3.85/5 が最高でしたが、20問なので区間は広く、上位はほぼ横並びです。
実測表カードの並びを切り替えられます
並べ替え
絞り込み
- 生成速度
- 147.0 tok/s
- 1字あたり
- 0.53 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.12 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.25 秒
- VRAM(増えた分)
- 2.8 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 1.3 秒
常識JCommonsenseQA 100問
87%
95%区間 79–92%
知識MMMLU日本語 100問
39%
95%区間 30–49%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
2.50/5
95%区間 2.03–2.97
- 知識: 「番号/記号だけ」の指示どおりに答えず、上限 32 トークン内に答えが出なかった 7問を不正解に数えた
詳しい条件
- 選んだ理由: Sarashina 系で重みが公開されている最新の指示モデル(Sarashina3 は重み非公開)
- ファイル: mmnga/sarashina2.2-3b-instruct-v0.1-gguf /
sarashina2.2-3b-instruct-v0.1-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: sbintuitions/sarashina2.2-3b-instruct-v0.1 · ライセンス: MIT
- 長文要約(入力 1,596 トークン): プロンプト処理 7,056 tok/s・生成 99.2 tok/s
- Flash Attention: オフ(このモデルの形に未対応で自動的にオフ) · GPU の層 33/33 · 測定中の GPU 最高温度 69℃
- 読み込み3回: 6.4 / 1.4 / 1.3 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 176.9 tok/s・プロンプト処理 8,179 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 73.4 tok/s
- 1字あたり
- 0.50 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.12 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.43 秒
- VRAM(増えた分)
- 5.5 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 3.1 秒
常識JCommonsenseQA 100問
97%
95%区間 92–99%
知識MMMLU日本語 100問
66%
95%区間 56–74%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.30/5
95%区間 2.57–4.03
詳しい条件
- 選んだ理由: 国立情報学研究所の日本語フルスクラッチ系の最新(2026年9月)。公式 GGUF。思考モデルなので effort=low
- ファイル: llm-jp/llm-jp-4.1-8b-thinking-gguf /
llm-jp-4.1-8b-thinking-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: llm-jp/llm-jp-4.1-8b-thinking · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 1,579 トークン): プロンプト処理 4,351 tok/s・生成 71.0 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 33/33 · 測定中の GPU 最高温度 71℃
- 読み込み3回: 17.5 / 3.1 / 3.2 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 79.4 tok/s・プロンプト処理 4,463 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- llm-jp-4 8B instruct(mmnga-o/llm-jp-4-8b-instruct-gguf Q4_K_M)は llama.cpp b11852 のチャット出力解析(harmony 形式)でエラー 500 になり測定できなかったため、公式 GGUF のある 4.1 thinking に差し替え
Gemma 4 E4B it
思考オフ
Google · Q4_K_M · 4.98GB
- 生成速度
- 90.5 tok/s
- 1字あたり
- 0.64 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.36 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.40 秒
- VRAM(増えた分)
- 3.3 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 3.4 秒
常識JCommonsenseQA 100問
95%
95%区間 89–98%
知識MMMLU日本語 100問
53%
95%区間 43–62%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.50/5
95%区間 2.81–4.19
- 知識: 「番号/記号だけ」の指示どおりに答えず、上限 32 トークン内に答えが出なかった 2問を不正解に数えた
- 自由記述: 出力上限で途中終了 1問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: 端末向けの小型版。速さの上限側の比較用
- ファイル: unsloth/gemma-4-E4B-it-GGUF /
gemma-4-E4B-it-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: google/gemma-4-E4B-it · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 1,887 トークン): プロンプト処理 4,830 tok/s・生成 88.9 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 43/43 · 測定中の GPU 最高温度 65℃
- 読み込み3回: 15.7 / 3.0 / 3.8 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 104.9 tok/s・プロンプト処理 5,426 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 85.5 tok/s
- 1字あたり
- 0.74 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.07 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.54 秒
- VRAM(増えた分)
- 5.1 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 2.8 秒
常識JCommonsenseQA 100問
94%
95%区間 88–97%
知識MMMLU日本語 100問
48%
95%区間 38–58%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.50/5
95%区間 2.75–4.25
詳しい条件
- 選んだ理由: 日本語特化 8B の定番。思考なしの Swallow として比較
- ファイル: mmnga/Llama-3.1-Swallow-8B-Instruct-v0.5-gguf /
Llama-3.1-Swallow-8B-Instruct-v0.5-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: tokyotech-llm/Llama-3.1-Swallow-8B-Instruct-v0.5 · ライセンス: Llama 3.3 Community License + Gemma Terms of Use
- 長文要約(入力 2,191 トークン): プロンプト処理 4,256 tok/s・生成 80.6 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 33/33 · 測定中の GPU 最高温度 72℃
- 読み込み3回: 14.7 / 2.8 / 2.9 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 90.9 tok/s・プロンプト処理 4,670 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 77.8 tok/s
- 1字あたり
- 0.68 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.09 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.54 秒
- VRAM(増えた分)
- 5.2 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 2.8 秒
常識JCommonsenseQA 100問
98%
95%区間 93–99%
知識MMMLU日本語 100問
67%
95%区間 57–75%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.00/5
95%区間 2.34–3.66
- 知識: 「番号/記号だけ」の指示どおりに答えず、上限 1,088 トークン内に答えが出なかった 3問を不正解に数えた
- 自由記述: 出力上限で途中終了 2問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: Swallow の最新世代(Qwen3 ベースの日本語継続学習)。思考を切れない設計
- ファイル: mmnga-o/Qwen3-Swallow-8B-RL-v0.2-gguf /
Qwen3-Swallow-8B-RL-v0.2-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: tokyotech-llm/Qwen3-Swallow-8B-RL-v0.2 · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 2,002 トークン): プロンプト処理 4,191 tok/s・生成 73.8 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 37/37 · 測定中の GPU 最高温度 74℃
- 読み込み3回: 16.1 / 2.8 / 2.9 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 83.7 tok/s・プロンプト処理 4,342 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 63.4 tok/s
- 1字あたり
- 0.61 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.25 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.59 秒
- VRAM(増えた分)
- 5.2 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 5.8 秒
常識JCommonsenseQA 100問
92%
95%区間 85–96%
知識MMMLU日本語 100問
63%
95%区間 53–72%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.10/5
95%区間 2.39–3.81
- 自由記述: 出力上限で途中終了 2問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: 2026年2月公開の Qwen3.5 系で、12GB に余裕で載る最大級の密モデル。HFのダウンロード数が上位
- ファイル: unsloth/Qwen3.5-9B-GGUF /
Qwen3.5-9B-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: Qwen/Qwen3.5-9B · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 1,804 トークン): プロンプト処理 3,147 tok/s・生成 61.4 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 33/33 · 測定中の GPU 最高温度 64℃
- 読み込み3回: 22.3 / 5.6 / 5.9 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 69.2 tok/s・プロンプト処理 3,894 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
gpt-oss-20b
一部CPU思考あり
OpenAI · MXFP4 · 12.11GB
- 生成速度
- 70.2 tok/s
- 1字あたり
- 0.82 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.67 秒
- 長文要約の1文字目
- 0.98 秒
- VRAM(増えた分)
- 10.0 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 10.9 秒
常識JCommonsenseQA 100問
97%
95%区間 92–99%
知識MMMLU日本語 100問
72%
95%区間 62–80%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.40/5
95%区間 2.79–4.01
詳しい条件
- 選んだ理由: 人気の MoE。12.1GB で 12GB に収まりきらず一部が CPU 側に回る
- ファイル: lmstudio-community/gpt-oss-20b-GGUF /
gpt-oss-20b-MXFP4.gguf
- 元モデル: openai/gpt-oss-20b · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 2,440 トークン): プロンプト処理 2,645 tok/s・生成 69.2 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 25/25 · 測定中の GPU 最高温度 68℃
- 読み込み3回: 14.5 / 10.9 / 10.9 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- GPU に載せきれず、重み約 1.8GB を CPU 側のメモリに置いた(llama.cpp の --fit が自動で配置)
- llama-bench(同じビルド): 生成 62.4 tok/s・プロンプト処理 2,458 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
Gemma 4 12B it
思考オフ
Google · Q4_K_M · 7.12GB
- 生成速度
- 47.9 tok/s
- 1字あたり
- 0.64 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.21 秒
- 長文要約の1文字目
- 1.14 秒
- VRAM(増えた分)
- 7.5 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 7.9 秒
常識JCommonsenseQA 100問
88%
95%区間 80–93%
知識MMMLU日本語 100問
65%
95%区間 55–74%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.85/5
95%区間 3.22–4.48
- 自由記述: 出力上限で途中終了 1問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: 2026年5月公開。多言語に強いとされる Gemma 系の、12GB 向け中核サイズ
- ファイル: unsloth/gemma-4-12b-it-GGUF /
gemma-4-12b-it-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: google/gemma-4-12B-it · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 1,891 トークン): プロンプト処理 1,676 tok/s・生成 44.9 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 49/49 · 測定中の GPU 最高温度 68℃
- 読み込み3回: 25.8 / 8.2 / 7.6 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 52.6 tok/s・プロンプト処理 2,776 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 45.0 tok/s
- 1字あたり
- 0.80 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.27 秒
- 長文要約の1文字目
- 1.12 秒
- VRAM(増えた分)
- 8.5 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 8.6 秒
常識JCommonsenseQA 100問
88%
95%区間 80–93%
知識MMMLU日本語 100問
57%
95%区間 47–66%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.00/5
95%区間 2.30–3.70
- 自由記述: 出力上限で途中終了 4問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: Mistral 系で 12GB に載る最大の指示モデル。公式 GGUF
- ファイル: mistralai/Ministral-3-14B-Instruct-2512-GGUF /
Ministral-3-14B-Instruct-2512-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: mistralai/Ministral-3-14B-Instruct-2512 · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 2,852 トークン): プロンプト処理 2,570 tok/s・生成 43.7 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 41/41 · 測定中の GPU 最高温度 71℃
- 読み込み3回: 26.5 / 9.9 / 7.2 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 45.1 tok/s・プロンプト処理 2,453 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 48.8 tok/s
- 1字あたり
- 1.11 トークン
- 最初の1文字まで
- 0.05 秒
- 長文要約の1文字目
- 1.34 秒
- VRAM(増えた分)
- 9.1 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 4.8 秒
常識JCommonsenseQA 100問
98%
95%区間 93–99%
知識MMMLU日本語 100問
63%
95%区間 53–72%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.65/5
95%区間 3.06–4.24
- 常識: 「番号/記号だけ」の指示どおりに答えず、上限 32 トークン内に答えが出なかった 1問を不正解に数えた
- 知識: 「番号/記号だけ」の指示どおりに答えず、上限 32 トークン内に答えが出なかった 3問を不正解に数えた
- 自由記述: 出力上限で途中終了 2問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: 日英バイリンガル調整の 14B。12GB に載る日本語特化系で最大級
- ファイル: mradermacher/shisa-v2.1-unphi4-14b-GGUF /
shisa-v2.1-unphi4-14b.Q4_K_M.gguf
- 元モデル: shisa-ai/shisa-v2.1-unphi4-14b · ライセンス: MIT
- 長文要約(入力 3,218 トークン): プロンプト処理 2,410 tok/s・生成 45.3 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 41/41 · 測定中の GPU 最高温度 75℃
- 読み込み3回: 26.2 / 4.8 / 4.7 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- llama-bench(同じビルド): 生成 50.8 tok/s・プロンプト処理 2,522 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
- 生成速度
- 14.6 tok/s
- 1字あたり
- 0.61 トークン
- 最初の1文字まで
- 3.65 秒
- 長文要約の1文字目
- 25.53 秒
- VRAM(増えた分)
- 9.9 GB
- 読み込み(2回目以降)
- 58.7 秒
常識JCommonsenseQA 100問
95%
95%区間 89–98%
知識MMMLU日本語 100問
73%
95%区間 64–81%
自由記述ELYZA-tasks 20問・Claude採点
3.70/5
95%区間 3.04–4.36
- 自由記述: 出力上限で途中終了 1問(そのまま採点)
詳しい条件
- 選んだ理由: 12GB 機で「専門家を CPU に逃がして動かす」定番の MoE。22GB のうち大半が CPU 側
- ファイル: unsloth/Qwen3.6-35B-A3B-GGUF /
Qwen3.6-35B-A3B-UD-Q4_K_M.gguf
- 元モデル: Qwen/Qwen3.6-35B-A3B · ライセンス: Apache-2.0
- 長文要約(入力 1,804 トークン): プロンプト処理 71 tok/s・生成 26.1 tok/s
- Flash Attention: オン · GPU の層 41/41 · 測定中の GPU 最高温度 47℃
- 読み込み3回: 56.7 / 61.0 / 56.4 秒(1回目は OS のファイルキャッシュに載っていないことが多い)
- GPU に載せきれず、重み約 11.3GB を CPU 側のメモリに置いた(llama.cpp の --fit が自動で配置)
- llama-bench(同じビルド): 生成 13.8 tok/s・プロンプト処理 173 tok/s(突き合わせ用。上の生成速度はサーバー経由の実測)
「字/秒」=生成速度(tok/s)÷1文字あたりのトークン数。同じ tok/s でも、日本語を少ないトークンで表せるモデルほど速く読めます。区間は95%の信頼区間(選択式は Wilson、自由記述は t 分布)。100問なので、差が数ポイントのモデルどうしは「同じくらい」と読んでください。
速さと賢さの位置右上ほど速くて正答率が高い
縦軸は JCommonsenseQA と MMMLU日本語の正答率の平均。数値の一覧は上のカードと summary.csv にあります。
測り方
道具: llama.cpp(llama-server)を選んだ理由
- LM Studio・Ollama・llama.cpp のうち、llama.cpp の公式ビルド(b11852 (commit 7894e8b92)、CUDA 13.4 版)で全モデルを測りました。LM Studio と Ollama も中身は llama.cpp ですが、同梱の版が別々に更新され、量子化ファイルの選択や GPU への載せ方が隠れます。llama.cpp なら、Hugging Face の GGUF ファイルをそのまま指定でき、版を1つに固定でき、1回ごとの時間(読み込み・生成)をサーバーが返します。
- 設定はすべて同じ: 文脈長 4,096、並列 1、KV キャッシュ f16、Flash Attention は auto(対応しない形のモデルは自動でオフ)、温度 0、プロンプトのキャッシュなし。12GB に収まるモデルは全層を GPU に固定(
-ngl all --fit off)、収まらない MoE は llama.cpp の自動配置(--fit on)。
- モデルのファイルは Hugging Face から取得し、sha256 を Hugging Face の値と照合しました(sha256.json)。
速度
- モデルごとにサーバーを3回起動し直し、毎回「短い指示(梅雨の説明)」「長文要約(青空文庫の芥川龍之介『蜘蛛の糸』全文 2,885字)」「会話(3往復の後の質問)」を順に投げました。表の値は3回の中央値です。
- 生成速度は llama-server が返す timings の値で、短い指示と会話の計6回の中央値。クライアント側で測った値(最初と最後のトークンの間)とも突き合わせました。全99リクエストで差の中央値は 0.45%、5%を超えたのは Qwen3.6 35B-A3B の、26トークンしか出なかった1回(48%)だけです。さらに llama-bench(同じビルド)の値を各カードの「詳しい条件」に載せています。
- 最初の1文字まではリクエストを送ってから最初のトークンが届くまで(思考するモデルは思考の最初のトークン)。
- 1文字あたりのトークン数は『蜘蛛の糸』と書き下ろしの現代文(549字)をそのモデルのトークナイザに通して数えました。
- VRAM は nvidia-smi の使用量を 0.25 秒ごとに取り、生成中の最大値から起動前の値を引いたもの。測定の直前、デスクトップのアプリが使っていた VRAM は 0.2〜1.5GB(時間で変動)でした。
- 読み込みはプロセスの起動から準備完了(/health が応答)までの時間。カードの値は2回目と3回目の中央値で、OS のファイルキャッシュが効いた状態です。1回目の値は「詳しい条件」に載せています(多くは数倍かかりました)。モデルは USB 接続の外付け SSD に置きました(gpt-oss-20b のみ内蔵 NVMe)。
- 各起動の前に GPU の使用状況を確かめ、他のプロセスの 3D/計算の使用率が合計 15% を超えるか、VRAM が 4.5GB を超えていたら待ってから測りました(動画再生のデコードは対象外)。GPU の温度は生データに残しています。
品質
- 常識: JCommonsenseQA v1.3(JGLUE、CC BY-SA 4.0)の検証用1,119問から seed=42 で100問。5択の番号を答えさせ、出力の最初の数字で自動採点。
- 知識: MMMLU の日本語版(OpenAI、MIT。MMLU を人手で日本語に訳したもの)14,042問から seed=42 で100問。A〜D を答えさせ、出力の最初の記号で自動採点。
- 自由記述: ELYZA-tasks-100(CC BY-SA 4.0)から seed=42 で20問。採点は Claude(Anthropic の Claude Opus 5.5)が審査員として、データセット付属の模範解答と採点観点を見ながら1〜5点で付けました。モデル名は伏せ、問題ごとに並び順を入れ替えています。審査プロンプトは下に全文を載せます。
- 問題文はこのページに転載していません。どの問題を使ったかは ID で quality_items.csv に残しています。
- JMMLU はライセンスが CC BY-NC-ND 4.0 のため使いませんでした。
- 思考(推論)を切り替えられるモデルは切って測りました。切れない設計のモデル(Qwen3-Swallow、gpt-oss、llm-jp-4.1 thinking)は思考ありで、思考の上限 1,024 トークン、選択式は最大 1,088 トークン・自由記述は最大 2,048 トークンまで。上限で答えが出なかった問題は不正解です。選択式で上限に届いたのは Qwen3-Swallow の 25問(うち答えを読み取れなかったのは3問)で、llm-jp-4.1 と gpt-oss は1問も届きませんでした。思考ありのモデルは、その分だけ答えが出るまでの時間が長くなります。
- 採点スクリプトは、既知の正解(正解をそのまま出す満点の回答・必ず外す0点の回答・よくある出力の形)で assert してから使いました(test_scoring.py)。
自由記述の審査プロンプト(全文)
あなたは日本語の回答を採点する審査員です。以下の「問題」「模範解答」「採点観点」を読み、各「回答」に 1〜5 の整数で点を付けてください。
模範解答は一例です。内容が正しく指示を満たしていれば、模範解答と書き方が違っても減点しないでください。
## 基本の採点基準
- 1点: 誤っている、指示に従えていない
- 2点: 誤っているが、方向性は合っている
- 3点: 部分的に誤っている、部分的に合っている
- 4点: 合っている
- 5点: 役に立つ(合っていて、そのうえ有用)
## 基本の減点
- 不自然な日本語(文法の誤り、中国語・英語の混入、文の途中での途切れなど): -1点
- 部分的に事実と異なる内容を述べている: -1点
- 「倫理的に答えられません」のように過度に安全性を気にして答えない: 2点にする
- 回答が空、または途中で切れて結論がない: 1点
## 問題ごとの採点観点
データセット付属の「採点観点(eval_aspect)」を優先して適用してください。
## 出力
各回答について {"id": "<回答ID>", "score": <1-5>, "reason": "<30字以内の理由>"} を JSON で返してください。
外したモデルと理由
- Ternary Bonsai 2 27B(prism-ml/Ternary-Bonsai-2-27B-gguf, PTQ1_0 5.95GB, Apache-2.0)
実在とライセンス(Apache-2.0)は確認し、ファイルも取得した(sha256 一致)。ただし PrismML 独自の三値の量子化型を使っており、公式 llama.cpp b11852 では「tensor 'output.weight' has invalid ggml type 143」で読み込めない。動かすには PrismML の llama.cpp フォークの実行ファイルが必要で、今回は同じ条件(公式ビルド)で比べることを優先して外した。
- Sarashina3(SB Intuitions)
2026-10-24 時点で Hugging Face の sbintuitions に Sarashina3 の重みは公開されていない(無料ベータはサービスとしての提供)。ローカルでは動かせないため、重みが公開されている Sarashina2.2 3B instruct を測った。
- llm-jp-4 8B instruct(mmnga-o/llm-jp-4-8b-instruct-gguf Q4_K_M)
llama.cpp b11852 のチャット出力の解析(harmony 形式)でサーバーがエラー 500 を返し、回答を受け取れなかった。公式 GGUF がある後継の llm-jp-4.1 8B thinking に差し替えた。
- 27B〜35B 級の密モデル(Qwen3.8 27B、Gemma 4 31B など)
Q4_K_M で 16GB 以上あり、12GB の GPU には載らない。MoE(専門家の一部だけが動くモデル)なら CPU に逃がしても実用速度が出るので、代わりに Qwen3.6 35B-A3B と gpt-oss-20b を「はみ出し組」として測った。
- ELYZA の最新モデル(ELYZA-Thinking-1.0 llm-jp-4 32B-A3B など)
常に思考する 32B 級で、200問の選択式でも数時間かかる見込みのため今回は外した。ELYZA の 12GB 向けの新しい密モデルは見つからなかった。
この表の限界
- この1台での結果です。同じ RTX 4070 でも、CPU・メモリ・ドライバ・裏で動いているアプリで数字は変わります。特に「一部CPU」のモデルは CPU とメモリの速さに強く左右されます。
- 12GB ぎりぎりのモデルは、ほかのアプリの VRAM 次第で速さが倍変わります。gpt-oss-20b は、デスクトップの VRAM 使用が少なかった時に全層を GPU に載せた llama-bench(-ngl 99)で 143 tok/s 出ました。表の 70.2 tok/s は、自動配置で一部を CPU に置いた状態です。
- Qwen3.6 35B-A3B は、メモリ 32GB に対して 22GB のモデルで、読み込み後の空きメモリは約 2GB しかありませんでした。メモリに余裕のある PC なら、もっと速い可能性があります。
- 文脈長は 4,096 に固定しました。長い文書を扱うと KV キャッシュが増え、VRAM と速度は変わります。
- 品質は1モデルあたり選択式200問+自由記述20問の抜粋です。区間を見ると分かるとおり、近いモデルの順位は入れ替わり得ます。
- 量子化は Q4_K_M を基本にしました(gpt-oss は配布形式の MXFP4、Qwen3.6 は unsloth の UD-Q4_K_M)。量子化を変えれば品質も速度も変わります。量子化を作った人(unsloth、mmnga など)による差もあります。
- 自由記述は Claude 1体の採点で、人手の評価ではありません。採点者による癖が入ります。
- 思考ありのモデルは思考トークンの上限を付けたため、本来の実力より低く出ている可能性があります。
生データとスクリプト
このページの数値と生データは CC BY 4.0 で使ってかまいません。使ったベンチマークのデータはそれぞれのライセンスに従います。